3207プラタナス
愛の詩集7
詩集 プラタナス
半田信和:著
四六判上製 92ページ 定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86261-200-7 C0092
発行:2026年8月
対象:中学生〜
◎中学生から読む「愛の詩集」シリーズ

内容
ぼくらが歩く祈りの道には
そこかしこに
花の気配があった
季節の花々が呼び覚ます、大切な人との時間。
忘れえぬ想いを、花と光と風に託して。
「誰かのこころに
ここで詩を書く
誰かがここに
いてもいなくても」
プラタナス、睡蓮、彼岸花、もみじ、蝋梅、白梅――。
散歩や旅の途中で出会う草花や生きもの、移りゆく四季。その小さな発見に重なる、大切な人と過ごした日々の記憶。
悲しみも、喜びも、ふとこぼれるユーモアも。
季節をめぐる風景を見つめながら、今ここにある時間を丁寧にすくい取った言葉の数々。
愛しい記憶と、今日を生きる心を静かに見つめた一冊。
* * *
ちょっと白亜紀まで行ってきます
軽い口調できみは出かけていったのだが
それきり帰ってこない
もしもきみが太古の森で
テリジノサウルスの巨大な爪なんかを
うっとりと眺めているとしたら
あと7000万年
ぼくは待たなければならない
この星の岸辺で
ぼくらが共にしたほんの一瞬を
永遠のように心に刻んで
――「散歩」より
* * *
目次
Ⅰ あと7000万年
ひらひら
ゆめ
散歩
プラタナス
たにうつぎ
しだれやなぎ
菩提樹 6月
ひとつばたご
にじ
Ⅱ 風になること
ポプラ
祇園囃子
にら
やまゆり
さるすべり
花はす
睡蓮
マリーゴールド
つゆ草
みずひき
彼岸花
Ⅲ あやなすもみじの
アメジストセージ
夕暮れ
みぞそば
ばら
ほととぎす
秋日和
赤ままの花
秋明菊
もみじ
季の音
カピバラ
菩提樹 12月
蚊とんぼ
さざんか
Ⅳ 星がひとつぶ
新年
ゆき
おおきなさかな
ろうばい
やじろべえ
折り紙ピアノ
白梅
まんさく
紅梅
はる
著者プロフィール
■著:半田 信和(はんだ しんかず)
1958年 福井県に生まれる。
2014年 第8回ふるさとの詩大賞を受賞した詩をタイトルに、詩集『ひかりのうつわ』(土曜美術社出版販売)を発刊。
2018年 詩集『たとえば一人のランナーが』(竹林館)を発刊。第23回三越左千夫少年詩賞を受賞。
2021年 第19回柳波賞を受賞した詩をタイトルに、詩集『ギンモクセイの枝先に』(銀の鈴社)を発刊。
2024年 病室の妻(ひまわりの人)からのリクエストにこたえ、詩集『ふたつの時間』(竹林館)を発刊。