3805ちいさなはな
関原斉子童謡集
ちいさなはな
関原斉子:著 奥田怜子:画
四六変型判・上製・114ページ 定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86261-196-3 C8092
発行:2026年3月

内容
〜日々に寄り添う 季節のうた〜
足もとに咲く小さな花、ひなたのぬくもり、雨つぶの旅……。
教室や道ばた、田んぼの季節が一編ごとに小さな物語となり、読むほどに景色が明るくなる童謡集。
草花や空、家族の手のひらの温度までを、澄んだことばでそっとすくい上げる。
代表作「ちいさなはな」「さくら」を含む四十二編を収録。
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ちいさなはなが さいている
まわりをあかるく するために
ちいさなはなが さいている
わたしをあかるく するために
(「ちいさなはな」より)
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解説
西條八十を市長さん、北原白秋を町長さん、野口雨情を村長さんと、次の時代の童謡詩人たちは呼んでいたと与田凖一さんから伺ったことがありますが、関原さんの書かれる世界は町長さんか村長さん、大地に近いところでうたっていて、なつかしい優しさが特徴で、なかなか稀有な存在といえるでしょう。
(中略)
四十二編の作品全てが、まっすぐにまじめに一筋に童謡創作に励んできた、関原斉子さんそのものの作品群です。
――矢崎節夫(解説『跋』より)
目次
◎第一章 ちいさなはな
おひさま/風に/ひなた/雨/なでしこ/ちいさなはな/たね/雨つぶ
◎第二章 アンテナかあさん
アスファルトのひびわれ/土手のうた/アンテナかあさん/わたしのニワトリさん/みかん/地上のツグミ/おじぞうさん/ひとやすみ
◎第三章 いもうとがうまれてくる日
五月/アオサギ/いもうとがうまれてくる日/むすびめ/はんぶん/お茶のはな/せなか/ゆきむし
◎第四章 ひろあきさん
おとうとはいちねんせい/かさのなか/ひろあきさん/ちょっとだけ/南の国へかえるツバメ/彼岸花/おとうちゃんがころんだ/ホシガラス/チラシの鶴
◎第五章 さくら
はる/こえだとことり/カナカナゼミ/雨あがり/夏のおわり/ミノムシのおうち/冬の陽/花束/さくら
『跋』 矢崎節夫
あとがき
童謡集『ちいさなはな』作曲者一覧
●「ちいさなはな」湯山昭作曲(1991年・毎日童謡賞)
●「さくら」中田喜直作曲(1992年・毎日童謡賞)
●「いもうとがうまれてくる日」 中田喜直作曲(1994年・佐藤義美賞)
●「はる」北村ふみ子作曲(1995年・第18回童謡祭)
●「みかん」蔵田雅子作曲(2002年・広野童謡まつり)
著者プロフィール
■関原斉子(せきはら さいこ)
1961年、福島県いわき市生まれ。高校卒業後、漫画家みつはしちかこのアシスタントを3年間勤める。日本児童文学専門学院児童文学専攻科卒業。児童文学作家・童謡詩人矢崎節夫に師事。1991年『ちいさなはな』1992年『さくら』で「毎日童謡賞」最優秀賞受賞。1994年『いもうとがうまれてくる日』で「佐藤義美賞」最優秀賞受賞。2002年『みかん』で「広野童謡まつり・作詩コンクール」最優秀賞受賞。令和童謡五人の会「えんぴつ いっぽん」所属。
■奥田怜子(おくだ れいこ)
東京生まれ。
多摩美術大学デザイン科卒業。
長年、絵本や童話の作絵の仕事に携わる。
川上澄生木版画大賞、セミナリヨ現代版画展などで入賞、入選多数。