7308満蒙開拓へ進めた国策
満蒙開拓へ進めた国策
かわな 静:著
四六判並製 134ページ 本体1400円+税
ISBN 978-4-86261-194-9
発行:2025年9月
対象:小学校高学年~
★ご注文について

内容
人生を切り拓くため、希望に燃えて満州に渡った少年たちを待っていたのは、過酷な訓練と戦闘、そして不条理を味わう戦後だった。日清戦争から満蒙開拓青少年義勇軍創設、シベリア抑留までをわかりやすく描いた戦争証言記。
目次
新しい時代
日清戦争
義和団の乱
日比谷焼き打ち事件
対華二一カ条要求
白村江の戦い
輝夫の家
治安維持法
弘一生まれる 産めよ増やせよ政策
五・一五事件 満鉄と関東軍の独走
心を一つに外憂に向かう
下克上 源平の争いの如く
盧溝橋事件 日中戦争
ハルビンのキタイスカヤ通り
高等教育のための特別な海外の学校
―東亜同文書院
―ハルビン学院
海外植民地
満蒙開拓青少年義勇軍
満蒙開拓青少年義勇軍の建白書
輝夫尋常小学校6年生になる
ノモンハンは砂漠の中 消された死闘
フイ高地の激戦
輝夫の進学
満蒙開拓幹部養成所へ
日本中を熱狂させた真珠湾攻撃
まっしぐらに戦争に進む
千葉県の満蒙開拓青少年義勇軍
満州国立開拓指導員訓練所の内地募集
国立指導員訓練所入所
農業実習
千葉島崎中隊ハルビン第3中隊
郷土の友と語り合う
ハルビン中央医院
マリアナ沖海戦で制海権を失う
畜産獣医科としての訓練
徴兵19歳に引き下げられる
小野三雄の死
シベリア強制抑留
帰還に向けての問題
失望の日本上陸
「あとがき」より
弘一は14歳で農地をもらえるということで渡満し、その後敗戦になり、指導者もいない満州で、飢えと戦いながら満人の助けを受け帰還を迎えました。
輝夫は、18歳で満州に渡り、獣医師を目指していましたが、召集を受け、機関銃中隊の訓練をしました。
(中略)
生きていることが危険にさらされ、生きていることは、全く運の良さ、神の手がさしのべられたような場合にしか、与えられなかった現実がありました。
日本の未来を託す青少年を兵隊にとり、殺しては、言い訳がたちません。
著者プロフィール
■かわな 静(かわな しずか)
1936年千葉県生まれ。早稲田大学文学部卒業。
戦争証言記
1 ひいじいちゃんは硫黄島の兵隊だった
2 極寒の強制使役にたえて
3 コレヒドールの落下傘
4 十四歳の「満州」
5 軍艦長門に乗り組んで
「十四歳の『満州』 満蒙開拓青少年義勇軍」(崙書房出版)
創作「神さまのいる村―白間津大祭物語」(ひくまの出版)
評伝「青木繁とその情熱」(てらいんく)
「桜花を夢見て―ある満州育ちの物語」(てらいんく)
他著書多数。
日本児童文芸家協会会員
日本児童文学者協会会員
日本詩人クラブ会員