1115おにごころ
おにごころ
畑中弘子:作 かすみゆう:画
A5判上製 150ページ 定価:1,400円+税
ISBN978-4-86261-179-6 C8093
発行:2023年8月
対象:小学校中学年から
内容
すべて! おれの魔法の唄のせいなのさ!
ココロン ココロン……
今日も妖精オニロンは、優しい唄で子どもたちの心にとりつく鬼を退治する!
心あたたまる鬼退治ファンタジー。
『鬼の助』『おによろし』『おにしずく』につづく、“鬼とひとの物語”シリーズ最新作!
* * *
「おまえの鬼どもは半端じゃないぜ! あばれ鬼、大泣き鬼、雄叫び鬼、おお! 怖いのろい鬼もいるぞ!」
妖精オニロンは、人間界の子どもたちをみて驚いた。
多くの子に異様な形のいきもの「鬼」がくっついている。
ある子は頭のてっぺんに、ある子は背中に、ある子は右肩に……。
この鬼たちが暴れ出すと、その子はいきなり怒ったり、泣いたり、わめいたり、ねたんだり、ひがんだり、悪口を言ったり、暴れたりしてしまう。
そんな鬼たちから子どもたちを助ける方法はただ一つ、魔法の唄をうたうこと。
今日もオニロンの唄声が、子どもたちの心に優しく響いている。
目次
序 オニロンの唄
レンジャー帽子
最後のシール
美冬のあいさつ
祭の日
エレベーターの中
蚊取線香
あとがきより
「愛」はこれからも、人と人とのつながりから、多くの生きものとのかかわりから、大自然とのかかわりから、さらにこれからはじまっていく宇宙とのかかわりから、あらゆるところから生まれ育まれ続けていくのだと思う。そして、人の心に巣くう鬼心をコントロール出来るとしたら、愛されているというしっかりとした自覚と、愛しているという強い決意が必要なのではないかと考えるこの頃である。
著者プロフィール
■作:畑中弘子(はたなか ひろこ)
奈良県生まれ。神戸市在住。日本児童文芸家協会会員。世界鬼学会会員。「プロミネンス」「プレアデス」会員。
主な著書に『鬼の助』『おによろし』『おにしずく』(てらいんく)、『わらいっ子』(講談社)、『ワルルルさん』(くもん出版)、『地震がおきたら』(BL出版)などがある。
HP『ピッポ・ポおはなし村』
■画:かすみ ゆう
イラストレーター。かすみ画房主宰。
1956年5月生まれ 双子座 O型 八白土星 男
紙製品メーカーの企画デザイン室にてデザイナーの後、1987年フリーランスイラストレーターとして独立。1999年夏、現住所にイラスト・オフィス かすみ画房を開設。また、モード学園にてパソコン、CGの指導にもあたる。2005年、脳出血に倒れ、利き手の左半身麻痺となるが、リハビリにて快復、現在に至る。
主な仕事 児童図書、月刊誌、カット集等のイラスト作画(小学館、PHP、登龍館等)。web掲載用イラスト等、作画。